USタトゥー事情

L.A.とサンフランシスコに現地業界の視察に行ったときのことだ。

L.A.のチャイニーズシアターを突っ切って寂しくなるあたりに、タトゥーの専門店がある。
ふらりと立ち寄ると、いろいろな図柄のサンプルが飾られている。
和風の絵柄もある。

ふと見ると、カウンターのすぐ後ろに大きなパネルが掛かっていて、そこには英語←→漢字の対応表が貼ってあった。

これが、日本人の感覚では到底刺青になどしたくないような語彙がジャイアニズム的強引さでならんでいた。
この表を書いたやつはまったく日本語を知らず、ただ辞書の文字を拾っただけか、あるいは、とてつもないギャグセンスの持ち主だろう。

例えば・・・・

STRAIK → 打撃

PEACE → 平和

LUCK → 幸運

しかし、実際このような穏当な言葉はきょうび流行っていないようである。

なぜなら、語句ごとに文字の大きさが違っていて、よく使われているであろう言葉ほどわかりやすく大きく書いてあるからである。

DEATH → 死

HOT BOG → 犬

BITCH → 雌

FUCK → 姦

まぁ、死はわかるにしても、犬、雌、姦という字を刺青したいと思う日本人はよほど自虐的なタイプだろう。
アメリカかぶれな日本人も、これはついていけないだろう。

いや、それを狙ってのブラザーグルーピー除けか?

いい考えだ。ブラザー。



しかし、しかしだ。



これはいかんだろう。



これは。



いくらなんでも。




SHIT →




















尿。