金利で見る「今の生活の存続率」

大企業が長期ローンで事業資金を調達するとその金利は0.8%
勤続3年以上のサラリーマンの住宅ローン、その金利は1.8%
決算まぁまぁの零細企業が銀行から事業拡大用の資金調達をするとその金利は1.8%
賃貸マンションをプロパーローンで資金調達するとその金利は2.4%
決算まぁまぁの零細企業がはじめて銀行から資金調達するとその金利は3%
債務責任のないノンリコースローンで賃貸マンション購入費用を調達するとその金利は3%
ディーラー提示自動車ローン5%
設備投資をリースで調達するとその金利は8%
クレジットカードのキャッシング8%
銀行系自動車ローン13%
大手サラ金15%
商工系ローン24%
町金24%
携帯金融150%
システム金融3000%


簡単に言うと、貧乏人ほど金利が高い。
貧乏人ほど、なにかにつけ「ピンハネ」され、結果、貧乏から抜け出せない。


それは、貸す側から見れば貧乏人ほど破綻危険が大きいからである。


金利の差というのは、事故率で決まる。
リスクが高ければ上がり、リスクが低ければ下がる。
つまり、サラ金から金を借りる貧乏人の今の生活は「大手企業の設備投資」に比べて15倍存続が危ういということだ。
しかも、完済期日が大手企業の場合5年が平均だとすると、サラ金の「原則毎月」の考え方でいくらなら60倍アテにならないということなので、両方のリスクを掛け合わせて90倍となる。


サラ金の事故率が年間8%だとすると、サラ金を借りる生活をしている人が10年間おなじことを繰り返すと、破綻する確率はおよそ80%である。


10年後も今の生活があると考えるのは、ほぼ無理ということなのだ。
携帯金融は金利がさらに10倍なので1年で終わり、ということだ。