生涯未婚

異性関係がニガテ、という人をWebでよくみかける。


現実世界でも、それらしいひとはいることはいるが、彼らも一人前以上に仕事はできたりして有能なので、その心情を知ることはあまりない。その点、Webではほとんどその人がどんな仕事をどれだけ有能にこなすか、異性に対してはどれだけ人気があるかはわからないが、異性がニガテということだけは痛いほどわかったりする。


例えば、30歳から34歳までの未婚率は
http://www1.ipss.go.jp/seisaku/html/112a2.htm
男性42.9%
女性26.6%
となっている。男性はおよそ半数弱が未婚なのだ。
35歳〜39歳では
男性25.7%
女性13.8%
である。


人それぞれ事情があるだろうからこの中に異性関係がニガテという人がどれだけ含まれるかは不明だ。


実は、男性の生涯未婚率は9.07%だし、女性も5.28%なのだ。
http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-1997/h1_3_3_4.htm
この男子1割女子5分という人たちが、それぞれになぜ生涯未婚であったかもっともな理由を抱えてここに至ったには違いない。もっとも生涯未婚の数字になったということは、もはやこの人たちは死んでいるのだ。どんな人生だったのか彼らのHPがあったとしても読む気にはなれないが。


このままいけば、現在30代の生涯未婚率は20%近くに行ってしまうかも知れない。


ただ、ひとつ言えることは、焦ったりあきらめたりするほど「遅くない」のだ。わたしの知り合いは49で平然と恋愛中だったりするし、3度結婚して10代をたぶらかしている女性も知っている。彼ら個人をわたしがどうこう言うつもりはないが、ひとつだけ、彼らはそれを「不自然だとは思っちゃいない」のだ。
これはみかけよりずっと重要なことである。


だとしても、ではどうしたらいいのか?


ここで何度も取り上げたし、それ以前にみな理屈ではわかっているとは思うのだが、人間関係の基本は相互扶助にある。
サルなら、交尾だけが異性関係かも知れない。
しかし、類人猿の頂点である人間は、個としては恐ろしく脆弱でひ弱だ。そして知性と社会システムで地上生命の覇者となった。
異性関係も、もちろんそういった社会システムの一部である。


だから、ある種の合理的目的がある。


その基準に満たない限り関係は成立しないと思った方がいい。
単純な話だからこそ、それができなければ他の道はない。


キーワードは「献身」


人の役に立て。


しかしそれはいいとしても、それ以前に知り合えない、関係を深めるきっかけがないという問題もあるだろう。金を持たない人がギャンブルで勝つ夢を追ったとして、なんとアドバイスすればいいのだろうか。


しかも、それを夢見ながら不可能と信じ込んでいる人に。